- YouTubeの収益化の条件を知りたい
- ショート動画とロング動画の条件の違いは?
- 収益化のためのポイントを学びたい
近年、YouTubeが副業・本業ともに収入源として注目を浴びています。YouTubeをこれから始めてみようと思った方も多いでしょう。
一方で、初心者にとって理解しづらいのがYouTubeの収益化条件。
YouTubeの収益化のためにはいくつか条件があるようなのですが、複雑で何を満たせば良いのかわかりません。
今回はYouTubeの収益化条件について、徹底解説。
図解も入れて説明します!
この記事では、初心者の方でもYouTubeで収益化ができるように、YouTubeの収益の条件を場合分けして解説していきます。
収益化条件の変更を受けてからの最新版を説明しつつ、収益化のポイントで大事な点についても紹介。そして、収益化条件を満たせない人でもYouTubeの収益化ができる裏ワザもお伝えしていきます。
YouTubeの収益化を実現させ、お金も時間もゆとりのある生活を目指しましょう。
それでは見ていきます。
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【2024年版】最新のYouTube収益化条件を解説
YouTubeは、世界中で10億人以上のユーザーが利用する巨大プラットフォームでYouTubeを利用したビジネスも活発化しています。
その中で、自分が投稿した動画で収益を得られる「YouTubeパートナープログラム(YPP)」への参加条件が、2024年に大きく変更されました。
この記事では、最新の収益化条件を詳しく解説していきます。
YouTubeの収益化条件は緩和された!?
現在と比べて以前のYouTubeの収益化条件は厳しかったとされています。
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- 有効な公開動画の総再生時間が4,000時間以上(直近1年間)
- ショート動画の視聴回数が1,000万回以上(直近90日間)
①に加えて、②あるいは③の条件を満たさなければ、収益化することができず、多くのクリエイターにとっての障壁となっていました。
そんな中、2023年8月から条件が緩和され、よりたくさんのクリエイターがYouTubeに参加できるように変更されたことが話題となりました。
ハードルが下がったことにより、これまで参入してこなかった人たちも見られ、YouTubeはより活発化しました。
現在の条件はどのようになっているのか順番に見ていきましょう。
第一段階: 登録者数500人以上
最初にクリアすべき収益化の条件は、登録者数500人以上。
以前と比べて緩和されたといえ、初心者が最初にぶつかる壁となります。
具体的には、以下の3つの条件をチャンネルが満たす必要があります。
- チャンネル登録者数が500人以上
- 3本以上の公開動画を90日以内にアップロードしている
- 次のうちのどちらか
- 長尺動画の場合: 総再生時間が3,000時間以上 (365日間)
- ショート動画の場合: 視聴回数が300万回以上 (90日間)
これを満たすとどうなるのでしょうか?
この条件を満たすことで、4つの経路からの収益が可能になります。
- Super Chat と Super Stickers
- Super Thanks
- チャンネルメンバーシップ
- ショッピング
それぞれの仕組みに関しては「YouTube 収益化 条件 仕組み」の記事で解説しているので、詳細を知りたい方は、そちらをご覧ください。
最も触れる機会が多いのが、①のSuper Chat と Super Stickers でしょう。
ライブ配信などで、チャット内の自分のメッセージを目立たせたり、アニメシーション画像を表示させたりすることができる機能です。
すなわち、ライブ配信で収益化を目指す人にとっては、ここが達成すべき条件となります。
Super Chat、投げ銭と呼ばれるやつですね!
似たようなものとしてあるのが、②のSuper Thanks です。
これはショート動画や長尺動画に対して、視聴者が感謝の気持ちを伝えたい時に使用する機能で、使った際にはアニメーションが表示されるようになります。
どちらも動画のクリエーターと視聴者が交流する機能ですね。
その他、メンバーが月額料金を支払うことで特典動画を見ることができる③のチャンネルメンバーシップと、YouTubeを通してグッズを購入できる④のショッピングからの収益化も可能になります。
ショッピングに関しては、この段階で扱えるのは自分の商品のみです。
先ほど示した条件に加えて、4つの収益化の経路ごとに満たさないといけない要件もあります。
課金型製品モジュールは、ファンと交流しながら収益を得られる機能を利用するための契約書のこと。
SRAVとは「Sound Recording Audio Visual」の頭文字をとった言葉ですが、一般の人はこの契約でチャンネルを運用することがないので、気にしなくても大丈夫です。
それらを踏まえると、やはり一番初めにお伝えしたチャンネル登録者数などの条件を満たすことが、収益化の鍵となるでしょう。
とりあえずは登録者数500人、それに加えて再生時間あるいは視聴回数がポイントですね!
第二段階: 登録者数1,000人以上
先ほどの登録者数500人をクリアした次に待っている段階が、登録者数1,000人の壁です。
こちらは、チャンネルが次の2つの条件を満たす必要があります。
- チャンネル登録者数 1,000 人
- 次のうちいずれか
- 長尺動画の場合: 総再生時間が4,000時間以上 (365日間)
- ショート動画の場合: 視聴回数が1,000万回以上 (90日間)
今度はこれを満たすと何が可能になるのでしょうか?
以下の2つの経路での収益化が可能になります。
- 広告収入
- YouTube Premium の収益
広告収入は、YouTubeにおいて最もイメージしやすい収入源でしょう。
動画に広告がつくことで、それに応じて発生した報酬を得ることができます。
もう一つがYouTube Premiumからの収入ですね!
こちらに関しては、YouTube Premiumに課金しているメンバーが動画を視聴した場合、メンバーの料金として支払われている金額の一部が動画クリエイターにも入るようになっています。
先ほどと同様に、広告収入やYouTube Premiumの収入に対しても要件が存在します。
第三段階: 登録者数10,000人以上
YouTube収益化の条件として最後にもう一段階あります。
ただし、ほとんどの方が利用しないであろうものなので、簡単にご紹介します。
条件としては以下の通り。
- チャンネル登録者数 10,000 人
- 次のうちいずれか
- 長尺動画の場合: 総再生時間が4,000時間以上 (365日間)
- ショート動画の場合: 視聴回数が1,000万回以上 (90日間)
これによって、ショッピングで他のブランドの商品を扱うことが可能になります。
しかしながら、追加の要件として、米国または韓国に居住していることが必要となるため、日本においてYouTubeで収益化を目指す人にとっては、関係のないものでしょう。
大きな流れとしては、第二段階をクリアできれば、あとは問題ないです!
より詳しい条件や要項に関しては、YouTubeのヘルプページをご確認ください。
ショート動画とロング動画の収益化条件の比較
YouTubeショートはYouTube内において、60秒までの短い動画を見る・投稿することができる動画フォーマットのこと。
よく初心者の方で混乱してしまうことが多いため、ショート動画の収益化条件についてもご説明します。
例えば、広告収入を得る場合は、先ほどご紹介したチャンネルが満たすべき条件が異なります。
動画の種類 | 登録者数 | 再生時間または再生回数 |
YouTube | 1,000人 | 総再生時間が4,000時間以上 (365日間) |
YouTubeショート | 1,000人 | 視聴回数が1,000万回以上 (90日間) |
通常の長尺のYouTube動画 (ロング動画) が総再生時間でカウントされるのに対し、YouTubeショートの場合は、視聴回数がカウントされます。
視聴回数が1,000万回は、達成は容易ではないものの、ロング動画に比べるとYouTubeショートは視聴回数を稼ぎやすいため、適切な戦略を取れば条件を満たすことができるでしょう。
ちなみに、YouTubeショートに対しては、再生1回あたりの広告報酬がロング動画と比較して少ないので、その分多くの再生回数を稼がないといけないです。
ロング動画で詳細な情報や丁寧な解説を提供し、ショート動画でその要点や印象的なシーンを紹介するというような戦略で、両方の動画形式の長所を活かすこともできるでしょう。
【3つのポイント】YouTube収益化のやり方
これまでYouTubeの収益条件について解説してきましたが、ここからは、YouTubeの収益化を実現する上で重要なポイントについて紹介。
ここで紹介する視点を意識してチャンネル運用を行うことで、収益化の成功率が飛躍的に向上するでしょう。
- チャンネルの濃いファンを増やす
- 動画のクリック率を高める
- 視聴維持率と再生時間を伸ばす
上記の3点について、詳しい解説をしていきます。
チャンネルの濃いファンを増やす
収益化を進める上で最も重要なのは、チャンネルの濃いファンを増やすこと。単に視聴者数が多いだけではなく、視聴者が頻繁にチャンネルを訪れ、動画に積極的に関わってくれることが重要です。
このためには、視聴者の関心に応えるコンテンツを提供するだけでなく、コミュニティ機能やコメントを活用して、視聴者との距離を縮める努力が必要。
濃いファンを増やすメリットとしては次のようなものがあります。
- チャンネル登録者数の増加
- 安定した視聴回数の確保
- 高いエンゲージメント率
- 口コミ効果による新規視聴者の獲得
- スーパーチャットやチャンネルメンバーシップの活性化
チャンネル登録者数が多いことで、権威性が高まり、新たな登録者を増やしやすい好循環に入ります。
同時に、動画一つ一つに対する反応も増えるため、収益化条件を達成する上でも、また収益を伸ばす際にも濃いファンの存在が大きな役割を果たすでしょう。
先ほどの収益化条件でも、登録者数500人、1,000人を達成する必要がありましたよね!
視聴者からの熱い支持は、クリエイターとしてのモチベーション維持にもつながるため、濃いファンを獲得できる独自性や視聴者との密なコミュニケーションに力を入れることをおすすめします。
動画のクリック率を高める
次に、動画のクリック率を高めることが収益化において重要な要素の一つ。
視聴者が動画を見つけてクリックするかどうかは、サムネイルやタイトルの魅力に大きく依存します。
特に、視聴者が何を期待してクリックするかを考慮したタイトル設定や視覚的にインパクトのあるサムネイル作りが大切です。
そもそも動画をクリックされないと中身まで見てもらえないですし、いかに視聴者の期待を高めるかが腕の見せ所ですね!
一目で分かる具体的で価値のあるタイトルをつけたり、逆にエンタメ性を持たせて視聴者を煽るようなサムネイルも取り入れたりすることで、クリック率は高まります。
若者向けで派手で刺激的なデザインが好まれる場合もあれば、ビジネスマン向けの洗練されたスタイリッシュなデザインが評価される場合もあるので、ターゲットに合わせた使い分けが大切です。
視聴者が動画の内容に惹かれているのか、YouTuber自体を魅力的に感じているのかでも見せ方は変わってきますよね。
競合や異なる分野でも参考になるYouTubeチャンネルに対して、普段から面白いと思ったサムネイルやタイトルをストックしておくことで、制作の際に役立てることができるでしょう。
アナリティクス機能と合わせて活用し、自分のチャンネルにあったクリック率を高める戦略をとるのが長期的に見て大きな収益につながります。
動画をクリックして見てもらうことによって、単純接触効果により、濃いファンの形成につながる側面もありますよ!
視聴維持率と再生時間を伸ばす
そして、視聴維持率と再生時間も、YouTubeの収益化において極めて大切です。
視聴維持率が高い動画は、YouTubeのアルゴリズムによって高く評価され、検索結果や推薦動画として優先的に表示されることが増加。
離脱されにくいということは、視聴者の興味を維持できている証拠であり、動画のクオリティの高さの証明でもありあります。
再生開始から15~30秒ほどは特に力を入れましょう!
次のような点に注意して、動画の離脱率を下げられると良いです。
- 開始直後に、視聴者の興味を引くパワーワードを入れる
- 起承転結を意識して、視聴者を飽きさせない
- パターン化・マンネリ化を避ける
- 適度な長さに動画を区切る
- 視聴者にとって心地よいテンポ感を保つ
- インタラクティブな要素を導入する
動画を適度な長さに編集・分割することは初心者からでも取り入れやすい手法。
ジャンルによって適切な動画時間は異なりますが、人の集中力の持続時間を考慮して、一般的には10~15分ほどが目安とされています。
ダラダラと続いて視聴者が飽きてしまうようであれば、盛り上がる部分で動画を区切って、第2弾につなげる選択肢も持ちましょう。
確かに、ちょうどいいところで区切られて「続きは明日公開」と予告されれば、つい見たくなっちゃいます!
その他、動画内にクイズを入れたり、質問を募集したりとインタラクティブな要素を取り入れるのも定番ですが、効果のある手法です。
ウラ技を公開!YouTube収益化の特別なやり方
ここまで読んでくださった方の中には、「YouTubeの収益化条件を達成するのは難しそう」と思った方もいるかもしれません。
確かに、最初の方はコツを掴むまで動画が伸びづらく、見通しが見えない中で作業を続けるのは精神的にも辛いことです。
登録者数500人なんて、正直、途中で諦めてしまうような気もしています…
そこで今回は特別に、YouTubeの収益化条件に頼らない収益化方法をお伝えします!
ここでご紹介する方法は、YouTubeの登録者数や再生時間、再生回数の条件を必ずしも満たしていなくてもYouTubeでマネタイズできるものです。
うまくいけばチャンネルを開設した初期段階から収益を得ることも可能なので、ぜひYouTube運用に取り入れて見てください。
今回は2つの方法をお伝えします。
リストをとって自社商品を販売する
一つ目が、YouTubeチャンネルを通じて視聴者のリストをとって自社商品やサービスを販売する方法です。
概要欄からLINEやメルマガの登録を促している動画がイメージしやすいでしょう。
視聴者の動線としては次のようなものになります。
- YouTube動画を視聴する
- 概要欄にあるリンクをクリック
- LPを挟んで、もしくは直接LINEやメルマガに登録
- 流れてくるコンテンツで教育を受ける
- 商品やサービスに興味を持ち、購入
LINE・メルマガ登録の際には、動画の内容に関連した無料の特典やプレゼントを用意しておくと、登録率が高まります。
またステップ配信を活用することで、自動的に見込み客が教育され、購入にまで至る行動を促すことが可能です。
それぞれの行動に対して、視聴者にとってのメリットが存在するとスムーズな遷移が期待できそうですね。
この手法は、登録者数に関わらず、ファン化をしたり、視聴者の悩みの解決にコミットしたりすることで成約につなげられるのが大きな特徴。
視聴者が課題を抱えて何かに悩んでいる時は、登録者数ではなく、「実際にこの人が自分の悩みを解決してくれるかどうか」という観点が重要になるため、問題解決に必要なクリティカルな要素を含んでいると良いでしょう。
リストをとっておくと、セールスの機会を得られるだけでなく、動画の視聴を促すこともできますよ!
特に重要度の高い動画や視聴者に見てほしい動画を作成した際には、リストをとった顧客に対して、YouTube動画の視聴を促すこともできます。
また、動画の種類に応じて、流入する経路を別で分けてカスタマイズされた配信を設定しておくことで、ある動画を見た人に、関連動画として別の動画を紹介することも可能です。
様々な活用ができるため、早めにリストをとっておくと良いでしょう。
企業案件を獲得する
続いて紹介する、YouTubeの影響力を活用した企業とのコラボレーションや広告案件を獲得する方法も、重要な収益源となります。
企業案件は、企業が自身の製品やサービスを紹介してもらうためにYouTuberに支払う報酬であり、単なる広告収益とは異なり、報酬が直接的かつ高額であることが多いです。
企業のPR案件とかよく見ますが、そういうのって結局インフルエンサーじゃないと回ってこないんじゃないですか?
ただ企業からの依頼を待っているだけではそうなので、案件を獲得したい場合は独自に動く必要があります。
一般的には、影響力のあるYouTuberなどに対して、企業側から案件の依頼が送られることが多いですが、逆にクリエイター自らが営業をかけて案件をとってくることも可能です。
その際に重要となるのが、以下のようなポイントです。
- 対象となるチャンネルが限られているニッチな分野か
- 視聴者の動画への反応が良いか
- 企業の担当者に分かりやすく伝えるための資料を作成できるか
- 企業側へのメリットを提示できるか
企業案件をとってくるという手法自体はどの分野でもできるのですが、影響力の小さいチャンネル運用者が行う際は、ニッチな分野であることが望ましいでしょう。
視聴者の属性が偏っていて、かつそれが企業のターゲット層と合致しているとPRの効果が高まるため、企業にとって魅力的になります。
その際、エンゲージメントや試聴維持率などのデータを確認することで、視聴者が濃いファンであり、彼らに対して自分が影響力を持っていることを伝えることが可能です。
基本的なチャンネルの情報や視聴者の情報などについては、聞かれた時にすぐ答えられるように整理してあると良いですね。
案件を依頼してくれそうな企業をリストアップし、資料を作成。
その後、連絡を取ることで営業の機会にまでつなげることができれば良いでしょう。
営業の際は、対面であれば伝えられる情報も多いですが、距離的に離れていたり、企業担当者が忙しくスケジュールが組みづらい場合はZoomなどのオンライン営業も効果的です。
宣伝によって見込める利益、費用対効果などについてもある程度把握していれば、面談の際に良い印象を与えられます!
仮に1回目で企画が通らなかったとしても、落ち込む必要はありません。
そこから得られた経験をもとに改善して、チャンネル運用を続けて再度提出することも可能ですし、別の競合となる企業にアプローチすることでも成約の機会を得ることができます。
受動的なYouTubeのチャンネル運用とは異なりますが、うまくいけば大きな収益につながるため、ぜひ試してみたください。
まとめ
今回の記事の内容をまとめます。
- YouTubeの収益化の条件は各経路によって異なる
- 条件を満たしつつ、収益を伸ばせる運用が大切
- パートナープログラムに頼らない収益化も存在
YouTubeの収益化の条件としては、チャンネルの登録者数や総再生時間、視聴回数があり、長尺の動画とショート動画によっても異なります。
収益化及び収益を伸ばすためには、クリック率を高め、動画の最初の方で視聴者を魅了して視聴維持率を高める工夫が重要。
また、自社商品の販売や企業案件の獲得など、YouTubeパートナープログラム (YPP) に頼らない収益化も存在し、自分で動くことで収益化の機会は大きく広がります。
適切な戦略をとれば、初心者でもYouTubeの収益化条件は満たせます。
ぜひ一緒にYouTube運用について学んでいきましょう!
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