あなたは大丈夫? YouTubeでインプレッションが急に減った原因と回復させる方法を紹介

YouTube運用においてインプレッションは重要な指標の一つであり、日常的に細かな増減を繰り返すことはごく普通のことです。

しかし、ある日突然、自分のチャンネルや動画のインプレッションが急に減ってしまう事態が稀に起こります。

今回は、YouTubeのインプレッションが急に減った場合の対応について詳しく解説。

考えられる原因や特定方法、インプレッションを回復させる施策とその注意点に関してもご紹介していきます。

今まさにYouTubeのインプレッションが急減して困っている方は、すぐにやるべきことが分かるようになるでしょう。

それでは見ていきます。

インプレッションって何？重要性や仕組みをおさらい

YouTubeにおいてインプレッションは重要な指標ですが、インプレッションが何か詳しく理解されないまま扱われることも多いため、はじめに前提知識のおさらいをしておきましょう。

まず、YouTubeのインプレッションは「YouTubenの動画コンテンツのサムネイルが、ユーザーに表示された回数」のことを指します。

インプレッション数がカウントされるのは、サムネイルの 50% 以上が 1 秒以上画面に表示された場合にあたり、それ未満だとカウントの対象にはなりません。

インプレッションに関するアルゴリズムに関しては完全に公開されておらず、また定期的に変更もされますが、次のような項目が影響を与えていると言われています。

• クリック率
• エンゲージメント
• 平均視聴時間

これらの値が大きいと一般的に視聴者にマッチした良い動画と判断されるため、インプレッションも高まる傾向にあります。

【徹底分析】YouTubeでインプレッションが急に減った原因

それでは早速、YouTubeでインプレッションが急に減った場合に考えられる原因を見ていきます。

インプレッションの急減の要因としては次のようなものがあります。

インプレッションが減った原因に関して、それぞれ特徴的なパターンがあるため、あらかじめ考えられるものを整理しておきましょう。

チャンネルや動画の方向性の変更

YouTubeではチャンネルを運営しているうちに特定のファンができ、ファンの反応は、アルゴリズム的にコンテンツのインプレッションを増加させるのに貢献してくれます。

ファンは何かしらの魅力を感じてチャンネルを見てくれているため、YouTubeで動画やチャンネルの方向性を変更する際は注意が必要です。

ターゲットの需要とコンテンツが提供するものが一致していなければ、クオリティの高いコンテンツとはみなされず、インプレッションが急に減ることがあります。

• 方向性が変わる
• ファンの反応が悪くなる
• アルゴリズム的にネガティブな影響
• インプレッションの低下

方向性の変化が悪いように影響している場合は、このような流れでインプレッションが減少します。

特に方向性を変えたのを境にインプレッションが急に減ったのであれば、それが原因である可能性が高いでしょう。

サムネイルやタイトルの変更

YouTubeで動画を見る際に視聴者が参考にしているものとして挙げられるのがサムネイルやタイトル。

魅力的なサムネやタイトルはクリックしたいという気持ちを引き起こし、視聴行動をスムーズに引き出します。

そのため、サムネ・タイトルの変更は動画のエンゲージメントおよびインプレッションに大きな影響を与えます。

動画・チャンネルの方向性と同様にサムネやタイトルなどの要素を変えることでも、視聴者の行動に影響を与えて、結果インプレッションの低下につながります。

反応を良くするために良かれと思って変更したものの、実際には反応が悪くなってしまう場合もあるため、気をつけましょう。

インプレッション急減の直前に、サムネやタイトルのパターンをこれまでと変えたか、変わっているように見えるかどうか再確認するのがおすすめです。

チャンネル人気動画の需要の減少

YouTubeではチャンネルの一部の動画が人気となって表示されやすくなり、チャンネル全体でインプレッションが向上するケースがあります。

一本の動画がバズることで、インプレッションが大きく向上するチャンネルもしばしば見られます。

その場合、人気動画のブームが去り、需要が減少したとき、チャンネルの動画全体のインプレッションが減少してしまうことも。

複数の人気動画が継続して生まれているチャンネルでは問題ありませんが、ほんの一部の人気動画の恩恵を受けてインプレッションが確保されている場合は、特に影響を受けやすいです。

人気動画のデータを分析し、パフォーマンスが悪くなったのと同じ時期にインプレッションが下がっている時は、人気動画の需要の減少が原因である可能性が高いでしょう。

不適切なターゲットに対する広告

YouTubeでは、お金を払うことで広告動画を出すことができますが、YouTube広告を出す場合は注意が必要です。

広告動画からの流入は、視聴者にアプローチする一つの手段ですが、適切なターゲットに届かない広告動画はかえってインプレッションを下げてしまいます。

広告動画であるために、関心のない人に表示されると余計に煩わしさを感じさせるでしょう。

広告を出す前には事前に目的とターゲットの情報を整理しておくことが重要。

何のために誰に向けてその広告を出すのかがはっきりしていないと、広告費を無駄にするだけでなく、YouTubeチャンネルに悪影響を及ぼしかねません。

ポリシーやガイドラインの違反

YouTubeには運用においてコミュニティガイドラインやポリシーが設定されています。

チャンネルや動画がこのコミュニティガイドラインやポリシーに違反すると、YouTubeはあなたのコンテンツ配信に対して干渉してくることがあります。

違反によるペナルティを防止することは、インプレッションという側面だけでなく、長期的なYouTube運用や収益化において非常に重要なこと。

• 著作権侵害
• 不適切なコンテンツ
• 誤解を招くタイトルやサムネイル

場合によっては、チャンネル全体のパフォーマンスに影響が出ることもあります。

YouTube側の不具合

大規模で比較的安定したプラットフォームであるYouTubeですが、何かしらのトラブルや不具合が生じる可能性もゼロではありません。

システム障害が生じた場合は、一時的にインプレッションの低下が見られることもあるでしょう。

一時的な不具合であれば、すぐ元に戻るでしょうが、必要ならサポートに連絡して対応してもらいましょう。

プラットフォーム側に支障が出ているとなると対応がやや億劫になりますが、自分のYouTube運用に必要なことなので面倒くさがらずに行動するのがおすすめです。

YouTubeのインプレッションを回復させる３つの施策

インプレッション数が急減した場合、焦って大幅な方向転換をしてしまいがちですが、まずは冷静に状況を分析し、適切な対策を講じることが大切。

ここでは、インプレッション回復のための効果的な3つの施策をご紹介します。

YouTubeでインプレッションを回復させる上記の施策一つ一つを解説していきます。

段階的な方向性の変更

インプレッション数が急に減った場合、多くのクリエイターは慌てて大きな変更を加えようとします。

しかし、急激な変化はかえって逆効果になる可能性も。

チャンネルの方向性を見直す際は、以下のポイントに注意しましょう。

まずはYouTube Studioなどの分析ツールを使って、どの動画のパフォーマンスが良く、どの動画が振るわなかったのかを詳細に分析します。

特に重要なのは、成功している動画と失敗している動画の違いを明確にすること。

例えば、特定のトピックに関する動画だけがパフォーマンスを落としている場合は、そのトピックに対する視聴者の興味が薄れている可能性があります。

次にチャンネルやコンテンツの方向性を見直す際は、数字だけでなく視聴者からの質的なフィードバックも考慮することが重要です。

コメントやSNSでのメンションがあれば視聴者の声に耳を傾けましょう。

場合によっては、アンケート機能を作って直接視聴者に質問することも効果的。

そして、いざ方向性の見直しが必要だと判断した場合でも、すべてを一気に変えるのではなく、段階的に変更を加えていくことが大切です。

急激な変更は既存の視聴者を混乱させ、離脱を招く恐れがあります。

新しいコンテンツタイプを導入する場合は、まず1本だけ試験的に投稿し、反応を見てから増やしていくといった方法をとりましょう。

定期的なリサーチ・更新をする

インプレッション数を回復させるためには、定期的なリサーチと既存コンテンツの更新が欠かせません。

YouTubeのアルゴリズムは常に変化しており、トレンドも日々移り変わっています。

最新の動向に合わせてコンテンツを最適化することで、インプレッション数の回復につなげることが可能。

• 特定のキーワードの検索ボリュームの変化を確認する
• 同じジャンルの競合が力を入れているトピックを見つける
• 業界のニュースや最新情報をフォローする

上で挙げたものは比較的簡単にできて効果も高い方法です。

視聴者の興味の変化をいち早く捉え、それに合わせたコンテンツを提供できるようにしましょう。

特に過去に好調だったコンテンツは、アップデートすることによって再び注目を集める可能性があります。

動画の説明文に最新の情報や関連リンクを追加したり、複数の関連動画をまとめたプレイリストを作成し、視聴者の回遊性を高めたりするのも良いでしょう。

ユーザーのために定期的に手を加えることはインプレッションの改善にプラスの影響を与えます。

YouTubeSEOを意識した運用

インプレッション数の回復において、YouTubeSEOの最適化は基本的かつ非常に重要です。

適切なキーワードリサーチと動画の最適化を行うことで、堅実に検索結果やレコメンデーションでの表示機会を増やすことができます。

ユーザーが求めているものを提供し、ユーザーの体験を最大限良いものにしましょう。

キーワードリサーチの際は、競争が激しすぎず、かつ一定の検索ボリュームがあるキーワードを見つけることがポイントです。

特にロングテールキーワード（より具体的な指定のある検索フレーズ）は、競争が少なく、検索意図が明確であるため、狙い目となります。

対策キーワードに関して最初の2~3行に重要な情報とキーワードを含めることによって検索結果で表示された際の反応を高めることが可能。

YouTubeでインプレッションが急に減った時の注意点

昨日まで順調に伸びていた動画の視聴回数が激減し、新しい動画もなかなか表示されないという状況に陥ると、焦りや不安を感じるのは当然です。

しかし、このような状況でも冷静に対処することが大切。次の3つの注意点を意識しながら対応していきましょう。

これらを無視すると、非有効率的な動きになったり、逆効果になったりする場合があります。

原因の特定・分析をする

インプレッション減少の原因を特定することは、効果的な対策を講じるための第一歩。

YouTubeのアナリティクスを活用して、いつからどのように減少したのかを詳細に分析しましょう。

インプレッションが急に減った原因を探る上で、役に立つのは次の視点です。

原因があってインプの減少という結果が生じたため、原因を知るためにはまずインプレッションが減った前に何をしたのか心当たりがないか考えます。

普段はやっていなかったことをやったり、その逆にいつもは実施していることをやらなかったり。

YouTube運用のルーティンから逸れたことを行った場合は原因である可能性が高いです。

インプレッションが急に減ったと一言で言ってもその減り方には色々なパターンがあります。

ある時間を境にぱったりとインプが減ってしまう場合もあれば、減少幅は大きいものの少し時間をかけて減ることもあるでしょう。

時間をかけて減った場合は、何か間接的な理由があり、その影響でインプレッションも減ったと考えることができます。

• 特定の動画だけ
• 複数の動画
• チャンネル全体
• 運用しているチャンネル全体
• 自分以外のYouTube運用者も

インプレッションが減少しているのは、何についてかを知ることも原因の特定に役立ちます。

時間が経ってから伸びることもある

すでにインプレッションが減った時の対応策についてはお伝えしてきましたが、何か施策を打っても、すぐにインプレッションが回復しない場合も。

YouTubeのアルゴリズムは複雑で、ときに予測不可能な動きをします。

例えば次のような状況では時間が解決策となるケースもあるでしょう。

• アルゴリズムの調整期間
• 視聴者の行動パターンの変化
• 季節的な変動
• 外部要因の一時的な影響

何か大きなニュースイベントや社会的出来事が視聴者の注目を集めている場合、一般的なコンテンツは一時的に注目を失うことがあります。

これらの影響が落ち着くと、通常のパターンに戻ることが多いです。

焦ってリスクのあることをしない

YouTube運用はある程度時間をかけて行うものです。

インプレッションの回復に限らず、短時間で変化を求めすぎるとかえってリスクのある方法に手を出してしまいかねません。

• 誤解を与えるタイトルやサムネ
• 過度なタグ付け
• 不適切な課金サービスの利用
• コンテンツの質を犠牲にした量産

これらはいずれもリスクのある対応策なので、行わない方が良いでしょう。

課金することによって、視聴回数やエンゲージメントを高めるサービスも存在しますが、YouTube運営側に不自然だとみなされた場合は、最悪チャンネルの停止などにつながる恐れも。

まとめ

今回の記事の内容をまとめます。

YouTubeでインプレッションが急に減った場合は、データをよく見た上で前後の動きやインプの減り方を踏まえてできる限り原因を探ることが大切。

チャンネルや動画の方向性、サムネイルやタイトルなどユーザーの視聴に大きな影響を与えるものの変更が急減に関与している場合も。

急にインプレッションが減ったとしても焦らずに、健全なYouTube運用を行い、回復を図るのが重要でしょう。